Q. |
仕事続けてます。お昼のお弁当はどんな点に注意すべき?
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A. |
大切な点の一つにバランスがあります。
海の物も山の物も入れカラフルに、がポイントかな、と思います。
あとは、3度の食事を規則正しくとり、よく噛んでゆっくり食べましょう。
決してパンやお菓子で毎日過ごしちゃうことのないように。
妊娠中の食事としてとくに大切なのはカロリーのコントロールと栄養バランス。 おなかの赤ちゃんは、すべてママが食事でとった栄養によって発育していきます。 妊娠中の食事は「量より質」が大切。 とくに鉄分、たんぱく質、カルシウムは食事からバランスよくとりたいものです。 カルシウムは非妊娠時の1.5倍の900mg、鉄分は1.6倍の20mgが必要です。 ただし、鉄分が豊富なレバーはビタミンA過剰症などの問題があり、とりすぎに注意したい食品です。 あと、妊娠中の食事は薄味が原則。酸味をきかせたり香味野菜や調味料を工夫して、 おいしい減塩対策をとりましょう。
最後に、太り過ぎにご注意。太り過ぎると子宮の収縮率が低下したり、
産道が狭くなったりして、お産時間が長引いたりする原因にもなります。
つまり、妊娠中の食事は、カロリーをある程度抑えながら、
いろいろな栄養をバランスよくとることが重要だということ。
たとえば妊娠中、とくに必要となってくる栄養素のカルシウムを牛乳だけでとろうとすると、
カロリーオーバーしてしまいます。
そこで牛乳の代わりにスキムミルクやカッテージチーズを使ったり、小魚や緑黄色野菜、大豆製品、
海藻などをとり入れてカロリーを抑え、必要な栄養素はきちんととるという工夫が必要になります。
お惣菜を買う場合でも、鉄分の豊富なひじきの煮物を選んでヨーグルトを添えるなどちょっとした工夫で、
バランスよく栄養をとることができるのです。
たんぱく質だと卵や豆腐、鉄分だとひじきがお奨めかな。
鉄分はからだに吸収されにくく、食事でとりにくい栄養素。
鉄欠乏症貧血になる妊婦さんも多いです。
あと、カルシウムだとがんもどき、なんてどうでしょう。
赤ちゃんの骨格を形成するにはたくさんのカルシウムが必要。
ママがカルシウム不足になると、赤ちゃんへのカルシウムはママの歯や骨から取り出されるのです。
ビックリ!また、カルシウムはたんぱく質と同時にとると、吸収率が高まります。
さらにカルシウムの吸収には適度な運動も効果的。カルシウムをしっかりからだにとりこむために、
散歩やマタニティスイミングなどでからだを動かしましょう。 |
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Q. |
「むくみ」がひどいんですが・・
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A. |
妊娠中毒症の主な症状として、高血圧、尿たんぱく、むくみ(浮腫)があります。
これらのうちひとつあるいは2つ以上症状があらわれた場合は要注意です。
軽症のうちは自覚症状はむくみ程度なので、検診で早期発見することが大事です。
適切な治療をすれば軽症にとどめることができ、経膣分娩も可能です。
さて、妊娠中毒症では血管の細胞にナトリウムと水分がたまるため、
血管から組織へ水分が必要以上に漏れ出るのと、腎臓からの水分濾過が減少するためにむくみが起きます。
血管の細胞にナトリウムがたまるのを抑えるためには、塩分の制限が必要です。
しかし、水分の制限は循環する血液量を減らしますが、組織へ水分が漏れる量は増加しているので、
かえって中毒症が悪化するため、むくみは改善しません。
むくみは自覚できるものなので、妊娠中毒症の兆候として注意したい症状です。
検診で高血圧、尿たんぱく、むくみのいずれかの症状を指摘されたら、
減塩(妊娠中の1日の塩分の摂取量は7〜8g。
軽度の妊娠中毒症の場合は7g以下、重症の場合は5〜3g以下に制限)と、
塩分を抑えた食事を心がけましょう。たんぱく質も多めに。
また、カルシウムには血圧を下げる効果もあるので、つとめてとるようにしましょう。
心身の休養もとても大事です。からだが疲れすぎたり、ストレスをためることがないよう、
十分な睡眠をとりましょう。場合によっては入院して安静を保つことも必要になります。
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むくみの症状 |
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軽症: |
向うずねを指で押したとき、引っ込みがもとに戻らない。
体重が1週間に500g以上ふえた。
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重症: |
手や顔、全身にむくみがある。 |
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妊娠中毒症を発症しやすいタイプ
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太り過ぎでコレステロール値が高いと、どうしても高血圧ぎみに
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母体が妊娠に慣れていない初産婦
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35歳以上の高齢初産、15歳以下の若年出産
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高血圧、腎臓病、糖尿病、甲状腺の病気を発症している人、
既往がある人、家族に既往がある人
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甘いもの、しょっぱいもの好き、カフェインやアルコールなど嗜好品を多くとる人
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労働時間が長く睡眠不足ぎみの人、ストレスが多い人、
立ち仕事が多い人は妊娠に負担をかけます
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ふたごやみつごなど多胎妊娠では、母体への負担も大きくなるため、
発症しやすくなります。
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Q. |
風邪をひいた時、やっぱり薬はダメ? |
A. |
妊娠中のかぜとインフルエンザについては、こじらせないことです。
妊娠中は血液量がふえ、粘膜が充血しているため、かぜにかかると炎症の状態が悪くなりやすく、
大きくなった子宮が横隔膜を押し上げるため、せきやたんを排出しにくくなることも影響して、
かぜが長びきやすいといわれています。
妊娠中はかぜをもらわないように注意すること、マスクやうがい、
手洗いを徹底して予防につとめましょう。もしひいてしまったら、早めに産婦人科へ。
むやみに市販薬にたよるのはよくありませんが、
薬の副作用を気にして治療が遅れることのないように。
さて、薬の服用については特に胎児への影響についてとても気になるところです。
しかし、市販の薬は長期間服用しなければ大丈夫です。妊娠初期にかぜ薬を飲んでも、
少量を短期に使う分には、胎児への影響はほとんどありません。
しかし、妊娠がわかった時点で、むやみに薬を飲まないようにします。
栄養剤やビタミン剤も控えて、食べ物で栄養をとるように心がけましょう。
ふだんから胃腸薬や鎮痛剤などを飲んでいる人は、どうしても必要なら医師に相談して、
病院で妊娠していることを告げたうえで処方された薬を飲むようにした方が安心です。
合併症のある方は勝手に飲むのをやめるのはかえって危険な場合もありますし、
漢方薬はすべて副作用がないわけではありません。
まずは医師に相談してください。
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薬の服用−最終月経から妊娠3週まで(多くは妊娠と気づく前)−まず大丈夫です。
市販のかぜ薬、便秘薬、胃腸薬の服用は常用量を1週間くらい服用した程度では問題ないでしょう。
この段階(時期)で、受精卵が影響を受けることがあれば、着床しないか流産となります。
それ以外は胎児は順調に育ちます。
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軟膏、点眼剤、点鼻薬、吸入薬など、局所に使用する薬は、
ママの血液中に移行する量が少ないので、基本的に安全です。
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薬の服用−妊娠4週〜15週−かなり注意が必要です。気をつけて!
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